それでもやっぱり旅が好き

人生の転機で呼ばれる場所 マウントシャスタ#1

本当に突然に、10日くらい前に思い立って1週間アメリカに行ってきた。

それはそれはもう何かに動かされるようで、自分でもよくわからなかったのだけど、たくさんの癒しと気づきを与えてくれる旅だった。

シャスタは必要なときに呼ばれるもの

今回はデルタ航空!久々に乗ったらすっっっごいよかった!

ご飯も美味しいし、サービスも細やか〜(出発から到着までのメニュー表があったよ)

アメリカ路線を使うなら今後は絶対デルタにしたい!

 

到着して早々、あれ、わたし何でアメリカに来ちゃったんだろう?と我に帰る。笑

一応今年のやりたいことリストに「シャスタ行き」は入っていたし、何となくポートランドに呼ばれた気がしたし、、

それにしても、こんな急に行けちゃうって不思議すぎる。

これはもうわたしがやってることじゃないなーと。

運命は「命が運ばれる」と書くくらいだし、そういうものなのかもしれないなってあっさり納得。

わたしが思う以上にわたしのストーリーは素晴らしいってことを、わたしはもう知っているのだ。

 

3年ぶりに会うリチャードとジュディ。会ったら瞬間、何て伝えたらいいんだろう?

“ Love you. ”?「会いたかったよ」かな。うーん。

3年前にさよならをしたときから、わたしは成長しているんだろうか・・・?

どこか自信がなくて、どんな顔をしてあったらいいのか分からなかったのだけど、いざ空港についてしまえば、変わらないジュディが笑顔で迎えてくれてハグ。

あぁ、なんだ、心配する必要なんてなかったみたい。

 

前回は仕事も辞めて引っ越しもしてひとつの恋愛も終わって、まっさらで未来が何にも決まってない状態で訪れたシャスタ。

(そう考えると、前にシャスタに来たときも、突然の思いつきだった)

全く知らない場所だったのに、何だか突然その地名が飛び込んできて、行くことになったのだ。

そのとき、ツアーガイドをしてくれたのが、日系アメリカ人のリチャードと奥さんのジュディ。

 

しいたけさん.も心の洗濯をしてきなさいって言ってたし。ここからまたはじまるんだろう。

わたしの魂はここからもっと輝きだす。そしてきっとその輝きでまわりを照らすことができる。

だから自分の想いをもっと純粋にするために、雑音を一回消したかったのかな、とか思ったりした。

【1日目】今回の旅のキーワードは“Surrender”

わたしが「なぜここにきたのかわからないんだよー」というと、リチャードは「それでOK!」と即答!

目的(受け取るもの)を決めてきてしまうと、それ以上を受け取ることができないからねって。

今回のキーワードは「surrender:信じて任せる(ラテン語で上に渡す)」。

何となく導かれる、その方が大いなる可能性に満ちているよって。

もう最初っから全開だ。笑

 

「今回はどこに行きたい?」と言われて、うーん、「水のあるところ…?」

正直決めてきてない。

前もそうだった。リチャードはその人を見て、勝手にオーダーメイドツアーを組む感じなのだ。

わたしは水があるところが好きで、なかでもシャスタは特別に心が洗われる感じが好きなのだけど、

リチャードが言うには、「シャスタは(特に日本人は)スピリチュアル目的で来る人も多いけれど、本当は水がいちばんの価値。いい水を飲むと、いい精神が宿るからね。汚れを流してくれるから」だそう。

ちなみにアメリカの人たちにとってのシャスタは、スキーやピクニックできる観光地というイメージだ。

 

空港はオレゴン州のメドフォードなので、近くのアシュランドという街でお買い物に立ち寄る。

この後ポートランドに行くんだーと話したら、オレゴン州は「こういう風に暮らしたい」と思う人たちがつくっている街だからとっても魅力的だね。ご飯も美味しいし、ひとつひとつが丁寧。僕らも実際シャスタではほとんど買い物しないからね、だって!

今からとっても楽しみだ。。。

 

シャスタに向かう2時間くらいのドライブで、まだ探り探りながら、ぽつぽつと話す。

その人の表面ではなく、中身を見るようにするんだよって前からリチャードはよく言うんだけど、

森の中にいて1日に感謝して生きていると自然と見えないものが見えるようになるのだという。

 

「太陽と月のエネルギーをきちんと受け取ること。

今日という1日を大切に扱うことは、生きる密度を上げていくことでもあるからね。

そうすると、ただ毎日の幸福度が上がっていくんだよ」

 

「それを大切にしたいなら都会から離れるべきだね。

森がなくなると人も乾いていくし、表面的になっていくから。

愛ではなく条件で結婚した人から生まれた子どもは、親のエゴを背負わされる。

結婚はそもそも神さまの意志で出逢わされるもの。

人間の頭で選ぶものではない、心の結びつきなんだよ。

そして、子どもは神さまからの預かりものだから私物化しちゃいけない」

 

「頭には限界があるけれど、心には限界がないんだよ。

心と身体は共にある、まず感じることが先。

思考は過去に学んだことをストックする場所で、心が望むことを現実化するためにある。

まずは心が望むことに気づく。思考に使われてしまってはいけないよ」

 

リチャードは以前、不登校の子どもたちを長期ステイで受け入れていたことがあるんだけど、そのときの話もちょっとしてくれた。

 

「ただ共に生活するだけで、その子の自分らしさが出てきて自然と進む方向がわかってくるんだよ。

昨日という過去にとらわれず、新しい1日を大切にして生きることが大事なんだ。

1ヶ月目はありのままでOK。これまで溜め込んでいた自分をどんどん表現したらいい。

2ヶ月目になると、これまでの自分や生活への違和感に気づきはじめる。

3ヶ月目になると、勝手にやりたいことをやりはじめる。もう自分の心の声が聞こえるからね。

ここまで来たら自走できるからもう大丈夫。居たかったらもうちょっと居てもいい」

 

本人が自分らしさを表現できる場所があれば、もうそれでいいんだなー

その子に必要なものはすべて神さまが与えてくださっているから。

リチャードは馬や動物も買っているんだけど、中でも馬はホースヒーリングってのがあるくらい癒しの力があって、子どもたちは馬たちの世話をさせていただくことで、コミュニケーションをとり、癒されていくんだそう。

これからもそういう場所をつくっておきたいし、必要だと思うから、もう一度頑張ろうと思うんだ、と言っていた。

もう多分80歳くらいなので、そう思うとめっちゃ元気。。。!

 

わたしは誰かの役に立つために、何か特別なスキルを身につけないと、と思っていた気がする。

でも本当は、その場所の力を借りて、ただ必要なものを提供するだけ、自由に表現させてあげるだけでいいのかもしれないね。

つくりすぎない方がいい。

教育って本当はそういうことなんじゃないか。

 

わたしにはわたしになるためのすべてが備わっているのだから。

それにひとつずつ気づいていくのが日々なのだ。

今日1日でなんか答えにまで辿りついてしまいそうで、とっても濃い時間だった。

明日はどこにいくのかなー?楽しみすぎる。

 

空港からの途中で買った、オレゴンのスープが美味しすぎて感動した。。

 

その夜ふと流れてきたツイートで「自分と結婚する」ってのがあって何なんだろうって思った。

そこで語られていた答えは、「どんなときでも自分は自分のことを愛すると誓うこと」。

いいときだけではなく良くないときこそ。

 

わたしはわたしのことを好きだし、認めてもいるつもり。

でも、ジュディに"Are you happy now?"と聞かれて、即答できない自分にびっくりした。

誰かと比べての幸せじゃない、自分のこと、なのにね。

【2日目】ギフトはその人が受け取れるかどうか

翌日は、朝日の出前に起きて朝一番の空気を吸いにお散歩!

ただ歩いているだけなのに気持ちよくって、いのちに感謝するということ、生かされていることを思い出した。

太陽がキラキラしてて虹色に見えて、めちゃくちゃ綺麗だった。

寒いからもういいかなーって諦めそうになったら、鳥たちが日が昇るタイミングを教えてくれた。

きっとあの太陽のような輝きはわたしたちにもあるはずなのだ。

美しい日の出を見たあとは、美味しい朝ごはんを食べて元気をチャージ!

シャスタに来たらまずは山に登ることからだね!ということでバーニーフラットへ。

登山が好きな人は何が好きなんだろう?

歩くこと?周りの景色を見ること?登頂をめざすこと?

わたしは、湖が好き!といつも思っていたけれど、そういえば湖があるところには山があるので、気づけばわたしもよく登山しているのかもしれないなーとか。笑

そして、モスブレーの滝へ!

水がたくさん流れてくるのを眺めていたら、神さまの愛も本当はあれくらい私たちに降り注いでるのかもしれない、とふと思った。

わたしはちゃんと受けとれているだろうか?

感謝の気持ちで世界を見たらすべては奇跡のようなできごとなのに。

ジュディはハーブを使って色々なものをつくっているのだけれど、使う人を見てハーブをつくるんだそう。

「大切なのは、幸せ、健康、そして愛。女性にとって健康であることは幸せでしょ?

そのハーブ製品をつかって、その人が美しくなって、そして幸せになることを想像してつくるの」

アロマは香りを楽しむものではなく植物のパワーをいただくものらしい。

傷が治ったり、肌が柔らかくなったり。その日の体調に合わせて石鹸を選んだりするそう。

毎日いい香りと幸せな気持ちで眠りにつくことは本当に幸せだよ、ってリチャードが言っていた。

 

リチャードとジュディが今の生き方をはじめたのは1985年だそうで、リチャードは、牧場で馬に乗って、ジュディが淹れてくれたコーヒーを飲んで一息つくことが夢だったんだって。

いまはその夢の向こう側にいるねって言っていた。

シャスタに住んで今年で12年目になるけれど、自分たちも少しずつ少しずつ変わっていったんだよって。

焦らなくてもいいよ、というわたしへのメッセージなんだろうか。

すべては経験であり、向こうの世界に持っていけるものなのだから。

うーん、もっと近くの幸せに出逢いたいけどなーと思いながら聞く。笑

 

この日は朝ごはんの後にまさかのワッフルもらって、お昼ももりもり食べてお腹いっぱい…

食べることは嫌いじゃないけど、ちょっと空いてるくらいがいちばんいいんだよなー

ちょこっと残してきた仕事をやりながら、またふと「嫌なことは辞めよう」と。

文句を言いながらやるくらいなら、やらない方がいい。

本質を見失いたくないなら、一緒にいる人をちゃんと選ばないといけないのかもしれない。

 

カラダを大事にしよう、ココロに素直になろう、たくさん水を飲んでたっぷり寝よう。

私は、もっとシンプルに軽やかに、流れるように生きたいのだ。

 

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