ずっと行ってみたかった穂高養生園に行ってきました。
想像以上にすっごい素敵な場所だった!
まさかのデジタルデトックスになってしまい一瞬焦ったけど、それも含めて最高の時間だった。
そこで出会ったスタッフのえーりーさんがもう素敵すぎて、絶対また会いに行く!と決めました。
今回はマインドフルネスがテーマだったので、最初に案内されたのはこれ。
“sati”とは、パーリ語でmindfullnessという意味。
- moment to moment(瞬間・瞬間)
- non-judgemental(判断、評価をしない)
- awareness(気づき)
この3つを忘れないでくださいね、あとは自由です、と。
3泊4日のプログラムはこんな感じでした。
1日目:自分にとって自分の声がいちばんの癒し
PM:里の家にチェックイン、WSガイダンス、夕ごはん、夜のヨーガ
ガイダンスを受けたら、もう夜ごはん。
基本マクロビなのだけど、毎日手の込んだ料理で、本当に感動の美味しさだった!
夜のヨガではエーリーさんがたくさんの楽器を持ってきてくれて、瞑想の間に鳴らしてくれた。
この楽器たちは「オーロビル」というインドのエコビレッジで手に入れてきたものらしい。
ここはどうやって音で人を癒せるかを研究している場所なんだそう。
えーリーさんが言っていたのだけれど、本来は「自分の声が自分にとってはいちばんの癒し」らしい。
人間の身体はほとんど水でできていて、私たちのカラダは振動している。
なので音の波動が人を癒すこともあれば、人と人も振動しあって、影響し合う。
その人にとって心地よい周波数が違うから、合う人や合わない人がいて当然なんだって。
ボイストレーナーの中には、その人の声を聞けばその人の状態がわかるという人もいるそう。
私は「スウィンギングチャイム」という楽器を横になってえーりーさんに鳴らしてもらったのだけれど、これが本当に癒しの音で。
音に包まれる心地よさをはじめて知った気がする。
音が動く感じ、音を鳴らした後揺らすとさらに響きが変わる感じとか。
音のカーテンに包まれて、まるでオーロラみたい。
音にも色があるんだなーと。(音色って言うくらいだし)
気持ちいい音を聞くだけで癒されるし、場を浄化するために楽器を使う人もいるのは納得。
えーりーさんは昔ピアノを習っていて、いやいややらされて嫌いになってしまったのだそう。
でもその後沖縄に住んでいたときに地元の人たちが即興で音楽を奏でているのをみて、エネルギーが交わりあう気持ちよさに、改めて音楽やろうって思ったらしい。
もうひとつ言っていたのは、「自然と遠ざかりすぎると自分からも遠くなる」ということ。
自然というのは、緑豊かな自然という意味もあるし、ナチュラルなありのままの自分という意味もあるのかもしれないね。
「デジタルから切り離されて、自然の中で自分が気になるもの、好きなものを見つめてみる。そして自分が何に心を動かされるのか感じると小さな気づきが生まれるかもしれないよ」
自分の波動を整えるということも含め、すっごく自分に必要な時間なんだなと思った。
わたしたちは迷ったこと、分からないことをすぐ調べようとするから。
一度受けとめて選んでいくっていうこと、そのための時間も必要なのかもしれない。
自分を見つめる、個性を受けとめるって、承認欲求とかじゃなくて、自分が生まれてきた意味を知るってことで、それは人間にとってひとつの喜びだと思う。
2日目:愛されるものになるために必要な時間
AM:朝のヨーガ、朝ごはん、木と人カフェ
PM:ハーバルサウナ、夕ごはん、暖炉の周りでのんびり
朝ごはんも素敵だったけど、木と人カフェが完全にトトロだった・・・
「愛されるものになるために必要な時間」
森の家にあった「ゆっくり、いそげ。(クルミドコーヒー)」の本をカフェで読んでいて、いいなーと思った言葉。
「その仕事をきっかけとした縁が生まれ、体験が積み重なり、記憶となり、やがて愛着となってふくらんでいくとしたら、それは時間が作った価値である」
星の王子様のバラの話とも通じると思うし、直島の杉本さんの作品にもあるんだけれど、「時間の経過は劣化ではなくそのものの価値を高めること」ってハッとする。
今の社会において、その時間は許されているんだろうか?
もうひとつ素敵だなーと思ったことをメモメモ。
「古今東西を通じ、ある種の場が人を育て、そこから時代を動かしていくことがある」
「人が人を受け止め、刺激しあい、切磋琢磨することが人の中に眠る可能性の芽を引き出す」
今年はたくさん素敵な場所を知ったからこそ、私もこういう場をつくれる人になりたいのだ。
エーリーさんはずっとすっぴんだし、着飾ってるわけでもないんだけど、何だか見る度、会う度にキレイだなって思う自分に気づく。
余計なものがなく、必要なものはちゃんとある感じがする。
眼差しがまっすぐだからかな。迷いがない感じにすっごく惹かれるのだ。
そして午後は、お待ちかねのハーバルサウナ!
フィンランド式だったようで、来月フィンランドにいく私はとてもテンション上がる!!
今日の香りはラベンダーだった。
これでもかってくらい汗が出てて、上下来てる服はびちょびちょだったし、わたしに至っては湯気が出てたらしい(自分には見えない笑)
でもこのサウナでかく汗はサラサラで、肌に染み込ませてもいいらしく、そのままお風呂入らない方が良いよー!と言われて、汗拭いたらまたお昼寝。
もうこの辺りで1日12時間以上寝てる気がする、、、なのに寝れちゃう不思議!!
ここは本当に周りに何もないから夜が真っ暗で。
あぁ、本来そうだよなって思い出した。
夜って長くて、静かで、怖いものだった。
周りが静かだと自分の心のざわつきがわかるんだなーと。
考えなくてもいいことまで考えていることに気づく。
あと、わたしは音楽を移動のときに聞いてるんだけど、それを止めてもずーっと聞こえてることに気が付いた。(これが止んだのに気づいたのは4日目の朝!)
そして、ふとみんなに好かれようとするのはもうやめよう、と。
わたしがわたしらしくいて、楽しんでいることを好きだと言ってくれる人と一緒にいられたらいいなーと思った。
3日目:自分らしさの先の出会いと居場所
AM:原生林へお散歩、朝ごはん、アースバックハウスにお散歩
PM:養生園のハーブでティータイム、近くの川へお散歩、エサレン、夜ごはん、焚き火で団欒
朝、原生林の森に行ったのだけれど、まるでもののけ姫みたいで。
屋久島の森みたいな雰囲気だった。
10分くらい瞑想して目を開けると、それまで見えていなかったものが見えてびっくりした。
森の奥行きとか、蜘蛛の糸とか、花粉が舞っているのとか、風が優しく肌をなでる感じとか。
木々から蒸気が上がってるように見えたのは雨の後だったから?
まるで木が息をしているみたいだった。
太陽の光に照らされて雨明けの木々たちもとっても嬉しそうだった。
太陽の光がカラダに染み渡ってきて、自分もこの中のひとつの命だなって思った。
ここに生きるものたちとなんら変わらないなーと改めて思わされた。
朝ごはんを食べたら、アースバックハウスへお散歩!
アースバッグハウスは元々は中東で生まれたものらしく、女性や子どもでも簡単な家をつくれるように考案されたらしい。
日本では穂高養生園が最初に取り入れたそうで、今では手軽な瞑想の場としても使われているそう。
(アースバックには地球に還る、という意味もあるらしい)
午後は里の家におりてきて、エサレンを待っている間に、何をしようかと話していたら、摘みたてのハーブティーおすすめだよーと言われ、お茶することに!
お天気良くて、美味しいお茶に、途中でゲットしたクッキーと一緒に簡単お茶会を!
もう、なんて素敵なところに来てしまったんだろうと思った。
エサレンは体をひとつに扱うマッサージで、はじめて見たので申し込んだんだけど、効果を感じる前に寝てしまって覚えていない、、
もう毎日22時過ぎに似て、8時前に起きて、めちゃくちゃ寝てるのに、まだ寝れるってどういうことだ、、、
周りの人たちからすっごいリラックスしてるんだねーと言われる。
夜はフードメディテーション(食べる瞑想)。
明かりを薄暗くして、沈黙の中で、ゆっくり噛んで食べる、というものなのだけど、もう全然途中から楽しくなくて(笑)
食べるのって、口に入れることが楽しいわけではないのだね。
美味しそうな見た目とか、美味しいね、の気持ちを誰かとシェアするのが楽しいんだって気づいた。
もうひとつ鬼のように噛みながら思ったのが、気づきは外からやってくるのではなくて、内側から湧いてくるものだよなーと。
待っているだけでいいわけではないけれど、体験を重ねる中で自ずと答えが出るのではないかと。
この辺りから帰ったら何しようか考えはじめていた。
ここにいる自分を消化したのかな?
夜はえーりーさんが焚き火を炊いてくれて、アップルティーを持ってきてくれた。
キレイな水に触れて、パチパチ燃える火を見つめて、贅沢な1日だなー。
自然って豊とか癒しとか言われるけれど、本当はその偉大さに怖いと思う感情も必要だよね。
でも真っ暗闇の中でパチパチ燃える火のゆらぎを見ているだけで、とっても癒されるのも事実。
エーリーさんは、若い頃からずっと自給自足の生き方がしたかったらしい。
学生時代はバッグパッカーでアジアや中南米を旅していたそうな。
でも普通の生き方をしなきゃと思って就活をして、会社に入ったら全くその生活に合わず病気になってしまって、インドとか沖縄とかオーストラリアとか何年も旅をした結果、長野にたどり着いたんだとか。
今は養生園で出会ったパートナーと暮らしていて、自分のペースで週3くらいで働いていると言っていた。
無理しない程度に農園もやっていて、お米もお醤油やお味噌もつくっているんだとか。
今は自分らしい生活ができてとても幸せ、と笑う笑顔がとっても素敵だった。
(元々のお家は東京出身で、すっごい厳しいお家で育ったらしいから驚き!反動でこうなっちゃったかな?と笑っていたけど、相当大変だったんだと思う。。)
どの人の話を聞いても、そこにはその人を形づくるストーリーがあって、聞けば聞くほどドラマだなって思う。
苦しい経験とか、思いがけない出会いとか、自分が想像もしないことが、その人の人生を形づくっていくんだね。
そんな道のりにたくさん出会えたらいいなと思うし、わたしの人生もそんな風に人に話せるようになったらいいなーと思う。
えーリーさんが、「養生園にくる人は転機の人が多くて、スタッフもお客さんも出ていくときにはキラキラしている」と言っていた。
きっとみんな自分らしさの先で大切な人とか、居場所を見つけるんだな。
そんな人たちに大きな憧れと深い納得感を感じるのはわたしだけだろうか。
4日目:人生ストーリーコレクター
AM:原生林へお散歩、外のデッキでヨーガ、beの肩書きWS、朝ごはん、シェアリング
PM:木と人カフェ、有明山神社、穂高神社
昨日すっごく良かったからもう一度原生林へ!(ちょっと怖い体験もあったのだけど)
朝の光が木々の間から差し込むのを見て、私たちはいつから朝を忘れてしまったんだろう?と。
夜の闇をしっかり感じるからこそ、朝が来る喜びを感じられるんだろうなーと実感した。
そして、手に入れたらきちんと味わって手放すこと、自分は常に空っぽでいようと。
その瞬間瞬間を、そのときの自分全部で受けとめられるように!
軽くてキラキラした波動で日々過ごせたらいいなーと思いました。
(実は、過去の清算とか未来の予定組みとか色々やろうと思っていたけど、電波も通じなかったし、あまりにも森ん中だったのでやめました笑)
そして、私が気になっていた“beの肩書き”にまさかここで出会うとは!!!
3つの質問に答えていく中で、自分のbeを見つけていく。
こういう瞬間が幸せ!
- 太陽の下で水の音を聞きながら心地よい風に包まれてお昼寝
- 自分の人生がたくさんの人との出逢いで開いていく、広がっていくこと
- 偶然の重なりに意味を見つけたとき
- 人生は自分が思っているより奇跡の連続だと気づいたとき
- 人が自分の成長に喜んだり、つまりの解消で前に進めたり、道を見出したとき
自分では当たり前だけど2人以上からすごいねと言われたこと
- 声が心地いいね、遠くまで響くね
- 気になったものへのアクション
- 新しいことを身につけるのが得意
- 権力に屈しない(あまり興味がない)
- 旅のプランニング
- 明るいエネルギー
この人生でやっておきたいなと思うこと
- たくさんの美しい景色を見ること
- たくさんの人生ストーリーに触れること
- 愛する人と1日を丁寧に暮らすこと
- 冒険と感謝に満ち溢れた日々であること
そしてbeの肩書きマップをつくりました。
私はいちばん大きく人生ストーリーコレクターと書いたよ。(そして他にもたくさん!)
ある人が自分らしく生きてきた人生を見て、自分の人生を期待を込めて見つめること。
自分の好きなこと、気になることから未来の可能性を探ること。
「あなたはあなたのストーリーをどんな風に紡ぎますか?」
そんな風に、人々がその人だけのオリジナルストーリーに気づくきっかけやサポートができたらたのしいだろうなーと思った。
きっともっと人生は楽しい。
わたし自身、自分が生まれる前に描いてきたストーリーは本当にすごいなって思うし、周りの人を見ててもそう思う。
だから、きっと、本来はみんなそうなんだと思う。
人生は自分の知らないことがたくさんだけど、想像以上に楽しい場所だと信じている、そんな人が好きだ。だから私もそういう人になれたらいいな、と思う。
最後にもう一度木と人カフェに寄ったら、おじちゃんがギター弾いてて、本当に癒された。
素敵な本があって、思わず写メ。
「翻訳できない世界のことば」だって。
あー
楽しい4日間だったな。
明日から違う星かと思うくらい都会の「新宿」で普通の毎日がはじまる(笑)
けど、やりたいことがあるから、そんなに憂鬱じゃないのもほんと。
しっかり休んだ分、頑張るぞー