カラダのこと・ココロのこと

年に一度は行きたい断食「伊豆高原 やすらぎの里」

わたしはここ5年くらい、毎年「やすらぎの里」という場所で断食をしている。

 

理由は、痩せたいから、ではなく、リフレッシュとリセット!

「断食に行く」というと周りからは「辛そう‥‥」と言われるのだけれど、むしろ辛いどころか、心も身体も休まって穏やかな気持ちになれるのだ。

だから1年に1回、頑張って時間をつくってでも行きたくなる。

3泊4日と1週間、両方トライしたことがあるけれど、わたしのおすすめは断然1週間!

その後のすっきり度が全然違うからだ。

でも時間がなければ3泊4日でもいいと思うし、短い日数で何回か来る、という人もいるので、その人にあった滞在方法を選ぶのが良いと思う。

 

ちなみに、今回はわたしは「お坊さんリトリート」というのもくっつけてみた。

こちらは…わたしはあまり心に深く響かなかったのだけれど、涙を流す人もいたので、相性の問題かなー。

そちらも少しだけ紹介したいと思います。

お坊さんリトリート??入山文章さん

「思」という漢字は「脳と心」という意味。

「念」という漢字は「今の心」という意味。こっちがマインドフルネスと言われるやつ。

 

先生のお子さんの最近の口ぐせがこれ。

「いま世界でいちばんいいことが起こってるよ」

「自然と」

これはいいことばだなーと思った。

「今」という瞬間は一瞬しかないから、「いちばん」であることはもちろんだし、世の中は現象でしかないから「良いこと」も「悪いこと」も実際はないのだけど、結局は考え方の問題だよね。

どうせだったらこういう風に思った方が、人生はきっと楽しい。

そして、自ずと起こってくることは、自分の人生に必要なことであり、自分の魂が望んでいることだから、無理がなくていいよね。

無理矢理やると、無理が生じるから。

 

結局「わたしたちはやりたいことしかやっていない」ってこと。

そこには真実しかない。

そして、心をこめると心が満たされる。

瞑想の本質は気づき。気づいて、整えることが大切。

「生活のいちいちの上に、命がある」ことを忘れてはいけないね。

 

問題は外側にはなくって、誰もが「今」持っているもので解決できるはず。

これ以上、知識を求めなくても、必要なものは自然と手に入るし、いのちが必要とすれば、向こうからやってくるから。

「万法帰一」

すべてはいのちに帰っていく。いのちは迷っていないのだ。

わたしたちは、勝手に迷うことを選んで、迷っているのだね。

1週間断食ってきつくない?本当のところ

だいたいわたしは1週間で3kgマイナスくらいのイメージ。

変化が大きい人だと5kgマイナスとかの人もいるから驚き。

でも、変化はそれぞれだから、人と比べないことが大切。

 

ちなみに断食の人は、3日目までは固形物はなし(スープとかスムージーが1日2回)、4日目から回復食(おかゆ→うどん→ごはん)がはじまります。

 

断食の間は、1日3回まで生姜湯を飲んでもよくて、他にもお茶とか梅湯とかあるので、意外と平気。

温泉も1日何回でも入れるし、体力があれば岩盤浴も無料で入れる。

外には海が見えるテラスがあるし、ロビーにはふかふかのソファとマッサージチェア。

毎日1時間ほど施術があるので、マッサージやカッピングを受けることもできるし、足りなければオプションでアロママッサージや鍼灸を受けることもできる。

他にも先生が観光に連れて行ってくれたり、食べるワークやヨガもあるので、意外とやることがあって飽きない。

本を読んだり、お散歩したり、お昼寝したり、おしゃべりしたり。

何ひとつ強制されることはないから、自分がやりたい、と思うことをやればOK。

断食は辛くないの?と言われるけれど、他にもデトックス食や養生食など、食べるプランもあるので、たまに温泉のように使っている年配の方もいるくらい笑

 

(左がデトックス食で、右が養生食。同じときに滞在していた人たちのご飯です)

断食施設は全国にいろいろあるけれど、ここは本当に雰囲気も良くてリピーターも多い。

おそらく今のところいちばん有名な断食施設だと思います!

1週間のスケジュールと体調レポート

ここからはわたしの1週間レポートを。

ボードに毎日予定が書かれているので、それを見ながら動くのと、ヨガルームにあったカレンダーが可愛かったので一緒に。

まさかとは思ったけど、もはや隠す必要もないかと思ったので、体重変動載せることにしました。

6月22日(土) 52.65kg

ひたすら眠い・瞑想中も寝ちゃう

自分が思っているより疲れてるんだなーと実感

岩盤浴×4

 

  

6月23日(日) 51.65kg

午前中寝たらすっきり!元気

1日でも結構復活することがわかった(1泊2日でもまた来たい!)

ソファで寝るの最高!人がいる空間で寝ると安心するのかも

気持ちのいい空間に身を置くことって大切だな

手のかけられたものを大切にいただくと、自分を大切にできそう

午後はだんだんお腹減る…デトックス食にしなかったことを後悔…

岩盤浴×3

  

6月24日(月) 51.10kg

オプションのアロママッサージを受けた!

(わたしは匂いを直感で選ぶので、そのときの気持ちがあとで話を聞いてわかる)

・イランイラン→自分を取り戻したい

・ローズウッド→何かを取り除きたい

・オレンジ→質の良い眠り

やっぱりまだ眠い

意外とお腹は減らない

先のことを考えると楽しい!

岩盤浴×2

  

6月25日(火) 50.90kg

この日はデイリーの施術もアロマだった

・ラベンダー→心を落ち着かせる

・フランキンセンス→呼吸を深め、心を静かにする

とにかく眠い、すきあらば寝てる気がする

夢を見る、現実感のある夢

身体は軽くなってきた

この辺りからお部屋で寝たくなる

4つ葉のクローバーはアクシデントでできるらしい!(幸せってそういうこと?)

歩くとすっきりする!みどりに癒される

岩盤浴×2

      

6月26日(水) 50.25kg

DHCの赤沢温泉でのんびり

海風に吹かれて洗われた気がした

precious loveが流れてきて心がふんわりした

便秘茶を飲んだらすっきり!

体重も減ってお腹が柔らかくなった

食べるのが楽しみになってきた

岩盤浴×2

     

6月27日(木) 49.60kg

便秘茶が今日も活躍!すっきり

赤沢スパでキレイを磨いた気がする

ご飯が増えてきたのに体重減ってて嬉しい

岩盤浴×3

   

6月28日(金) 49.60kg

大沢先生のことば

「断食と瞑想は同じ。

外から取り入れるのをやめると、本来の力が巡りはじめる。

私たちは本来、自分の中にあるもので生きていける」

色々手を出し過ぎていたなーと実感

 

ご褒美でアロマオプション!

・ラベンダー→感情のバランス、気持ちの解放

・イランイラン→鎮静と興奮のバランス

・オレンジ→リラックスとエネルギーの循環

・ベルガモット→リラックスとエネルギーの循環

どっぷり癒されたい感じ、明日には軽いかも?

首から頭が凝っているから全身が回らない

 

「ダメなときの自分も認めてあげること。

緩めることは許すこと。カラダからほぐしてみるとよい。あったまると緩む」

「山は静まる、海は元気になる」

      

6月29日(土) 49.65kg

必要なものだけをいただく

わたしたちはいのちをいただいて、生きている

「慈悲の瞑想」

主体をわたしから外へ、すべての命へ広げていく

荷物が少ないと、心に余裕ができると気づいた

どんな予定変更もOK!

     

1週間終えてみて、いつも思うこと

1週間長いように思えるのだけれど、毎回、中日をすぎるとあっという間で、帰りたくないなーって思うのだ。

そしてほとんどの人は1人でここに来るので、ここでの出会いも素敵。

(ちなみにわたしはリーズナブルなのでいつも相部屋をリクエストしている)

リフレッシュするのは身体だけじゃなくて、考え方もリフレッシュできる。

なぜなら、いつも一緒にいるのが同じ人たちだと、人間は考え方が偏ってくるから。

年齢も仕事も住んでいる場所も、暮らし方も全然違う人たちが集まるから、「あたり前」がなくて、こんな生き方もありだなーって思わされる。

話したければ話したらいいし、1人になりたければそれもOK。

それぞれの過ごし方を、必要以上に干渉しないので、程よい距離感が心地よいのだ。

 

そしてここの代表の大沢先生が本当に素敵な人で。

「やすらぎの里」という名の通り、見た目はすごく穏やかな人なのだけど、すごいエネルギーのある人で、苦労人でもある。

 

話せば長くなるので割愛するけれど、もしやすらぎの里を訪れることがあったら、先生の書いたノート(ブログをまとめたもの)があるので、ぜひ読んでいただきたい。

家族との話や、奥さんとの絆、やすらぎの里を立ち上げるまでのあれこれが書かれていて、涙なしには読めないストーリーが綴られている。

それを読んだあと、海が見えるテラスに座ると、なんともありがたい気持ちになるのだ。

あぁ、今のわたしにこの場所があってよかったなーと。

 

わたしは旧本館に1回、養生館に1回、高原館に1回、今の本館(新館)に2回と、今回で5回目の滞在になるのだが、毎回いろんな収穫があって驚かされる。

 

1回目訪れるのには、仕事が忙しい会社だったから、夏休みでもないのに1週間休みをとるのに苦労したし、周りの理解を得るのも大変だった。

多分行きたいと思ってから実際に行くまでに2〜3年くらいかかっているんじゃないかな。

でも、その分、得たものも多くて、それをきっかけにわたしは生き方を見直すことになった。

最初は、1週間行けば「人間が変わる」くらいの期待をしていたのだが、滞在中に何か大きな気づきが起きるでもなく、同年代の3人部屋でただただ楽しい日々だった。

けれど、帰って仕事に復帰して分かった。

たくさん寝て、心のこもった食事をして、自然に触れる。

ただそれだけなのだが、自分を大切にする1週間を過ごしたことで、自分の芯が整ったというか、周りから影響を受けにくくなっている自分に気づいた。

それと同時に、飛び交うメールを見ていて、なんでこんなにみんなで傷つけあっているのだろう、と思ってしまったのだ。

「認めてほしい」

「あの人よりわたしが」

「こんなにもやっているのに」

そんな想いが透けて見えてなんとも言えない気持ちになったことを覚えている。

そしてその半年後、わたしは引越しを決め、翌春には仕事を辞めることを決め、そのとき付き合っていた人と別れ、1年後にはすべての生活が変わっていた。

 

自分を大切にするということは、自分の人生を考えることと同じなのだ。

たぶん、わたしはそれを思い出したくて、心地よいあの空間になんども通ってしまうのだ。

すっぴんで過ごすと肌も本当にきれいになるし、心と頭がまっさらになるのも、本当に心地よい。

「ていねいに生きる」それは豊かな暮らしをつくりだすヒントだと思う。

今回の気づきは「自分の中にある力を信じること」

わたしはこれまで、「input→output」ばかり考えていたなーと。

「外から取り入れるのを辞めると、本来の力がめぐり出す」

それは、自分の力を信じるということであり、今ここにあるものをちゃんと見つめるということでもある。

もうそろそろ知識を求めるのはやめて、発信していく頃かも。

inputするばかりで頭のスペースがなくなってしまうと、新しいアイディアが降りてこないね。

 

もうひとつは同じ部屋だった人が、元の会社を独立してデザインのお仕事をやっていて。

他にも司会の仕事とかいろいろ好きなことをやっていて、楽しそうだなーと思った。

わたしも声を使った仕事、できるかも知れないな、とか。

子どもができても、自分の人生を楽しんでいて、とっても素敵だなーと思った。

 

あとは、「ものを減らすと、心にスペースができる」ということ。

ここに来るのに慣れている、ということもあるけど、わたしは周りの人と比べると荷物が少ない。

なので、荷物の準備も早いし、忘れる心配もないし、その時間で何か別のことができる。

これはわたしは日常生活の方にも取り入れるべきだなと実感!笑

(お家はものを減らしているけれど、まだ多い気がしている‥‥)

 

ちなみに、ブログを書こうと思って、あとは夏休みの計画を立てようと思って、Mac持って行ったのだけれど、結局1回も開かず。

こんなに自然いっぱいの中にいるのに、カタカタやってるのが勿体無い気がしたのと、「今ここ」を感じに来たのに「過去」と「未来」のことに時間を費やすことに違和感を感じてしまい、開く気にならなかったのだ。

今度からは、どこかに出かけるときはPC持っていくのは辞めようと思った。

 

きっと、訪れるタイミングや訪れる人によって、得るものは違う。

けれど、そのときその人にとって必要な答えは必ず用意されているように思う。

わたしもいつかこんな場所をつくれるといいなー。

 

さぁ、リフレッシュした分、夏に向けて頑張ろう。

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