教育について考えてみる

えがこう!ー空中戦を地上戦に!描くことで、世界は変わる。ー

先生の学校のイベントで知った、「えがこう!」プロジェクト。

講師の日高先生がめちゃくちゃ可愛くて、素敵な人だったので、1日ワークショップに参加してみたよ!

もう、たくさん毎日に活かせそうなことがあったのでシェア!

「えがこう!」とは?

描くことで、世界は変わる。

「描く」ことは、シンプルなビジュアル言語を使って心の目を開き、創造力や、問題解決、コミュニケーションを拡げること。

そして、それはだれでも身につけられるスキルなのです。

「えがこう!」は描くことと、そのスキルアップを応援する場を提供していきます。

公式HPより)

日高先生は、普段、株式会社TAMという会社に所属しているのだけれど、その会社の姿勢が面白くて、「何か本業以外に面白いことをやること」を推奨しているんだそう。

それで、日高先生は、アートディレクターの傍ら、「えがこう!」というプロジェクトを運営しているのだ。

えがこう!のサービスは主に4つ。

     

  1. 企業内セミナー/トレーニング
  2.  

  3. 出張グラフィックレコーディング
  4.  

  5. 紙媒体/Webのアートディレクション
  6.  

  7. 描くイベントの企画

多彩なサービスを持っているけれど、全てに共通しているのは、描くことで「伝える力」をあげ、コミュニケーションをより良いものにしていく、というコンセプト。

ちなみに、今回、わたしは④のワークショップに参加しました。

シンプルな「絵」という言語で、空中戦を地上戦に

言葉だけでやりとりをしていると、なかなか思うように相手に伝わらなかったり、いざ取りかかろうとすると、相違があったりすることってあるのではないでしょうか。

でも、描いてコミュニケーションすると、考えの共有がスムーズになって、次のアクションが取りやすくなる!

対話や議論の可視化は、スピーディな意思決定や、発想の広がり、共創へ繋がるスキルのひとつとして、ビジネスの場でも活用されています。

改めて、なぜ、可視化が重要なのか。

一般的に、五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%と言われています。

つまり、目で見た情報が一番インパクトがあるということ。

絵にすると情報が入りやすくなるので、お互いの考えが共有しやすくなるのです。

箇条書きだと、関係性や構造が掴みにくいことも、絵にすれば関係性が一目瞭然!

足りないところは文字で補足しながら、のちのちアイデアを展開するときにも役立ちます。

絵にすることで、どんな効果があるのか?

     

  1. 複雑さを解きほぐす(時間軸、To Doなど、入り組んでいる事象を分かりやすくし、今後の計画やプランニングに役立てることができる)
  2.  

  3. アイデアを生み出す(皆で共通の意識を持ちやすくなるので、オープンなアイデアブラストが可能になる)
  4.  

  5. 情報を俯瞰・共有する(優先順位やセグメントが一眼でわかるようになり、ビジョンや戦略を描きやすくなる)

効果は分かったけれど、でも、誰にでも描けるわけじゃない、と思う人も多いかもしれません。

でも、「描くことは楽しいということ」「表現の広がりを知るだけで、コミュニケーションはもっと豊かになる!」そう教えてくれたのが、このワークショップだったのです。

可視化の3つのポイントはこれ!

まずはこれを押さえましょう。

型をインプットすることで、アウトプットがしやすくなります。

どんなことでも、インプット→やってみる→シェアする→Q&Aというやつですね。

     

  1. 描くための基本装備
  2.  

  3. イメージする
  4.  

  5. まとめる

1)描くための基本装備

まずはウォーミングアップ!

太いマーカーを使って、横線、縦線、斜め線、丸、三角、四角、渦巻きなど、とにかく白い紙が真っ黒になるまでペンならし。

大人にありがちな、「白い紙を前にすると、身構えてしまう」「完璧に書こうとして何も描けない」という姿勢を崩しにかかります。

今回の目的は、「うまく描くこと」ではなく、「描くことに慣れること」なので、まず描いてみて、たくさん失敗することが大事。

数をこなしているうちに、書きたいことが描けるようになる、というのが、基本スタンスです。

 

ちなみに、正しいペンの持ち方、知っていますか?

今回のようにみんなでアイデアをシェアする場合は、マーカーの太い方を使います。

伝えるために描く、ので、みんなに分かりやすく、が原則です。

ペン先は実は斜めになっているので、先が長い方を親指に向け、人差し指と挟むのが正しい持ち方。

エッジをピタッと紙面につけ、腕全体で描く。

太さが均一で、始点と終点がはっきりしている線が、安定感があって見やすいのです。

 

そして、まず身につける基本パーツは、4つ。

まず、これがあれば簡単なことは表現できちゃいます。

パーツごとに表現できることが違うので、うまく使い分けながら描いていきます。

     

  1. 棒人間・人の顔→→→行動・感情
  2.  

  3. ふきだし・囲み→→→強調・住み分け
  4.  

  5. アイコン・記号→→→状態・状況・比喩
  6.  

  7. 矢印・線→→→視認性と理解の促進

例えば、こんなことはどうやって表現しますか?

「多数派と少数派」「仲間割れ」

「チーム全員が明確な目標を共有している」

「電車の中で、お年寄りと、赤ちゃんを抱いたお母さんが立っている目の前で、若者が優先座席を占領している」

 

次は、ことばのビジュアル化にトライ!

「休息」「パートナー」「リサイクル」

「コラボレーション」「タイムリミット」「プロポーズ」などなど…

 

▼ちなみに、先生の回答はこんな感じ・・・

 

言葉を絵にするって難しいですよね。。。

でも、私たちは何かを伝えるときに、きっと無意識にイメージしていることがあるはず。

それを可視化できるようになれば、きっとコミュニケーションは豊かになるはずなのです。

 

ちなみに、ここでのポイントは3つ!

     

  1. シンボルで表す 
  2.  

  3. 関係性で表す 
  4.  

  5. ビフォア・アフターで表す

ちょっと話はそれますが、日高先生は、以前、タイトルをリボンで飾るのって、ビジネスの場には向かないのかな?ちょっとダサいのかなと思っていたそう。

でも、あるとき、プレゼンテーションって、語源はプレゼント・ギフトだと気づいんたんだそう。

今は、「大切に包む」という気持ちで、テーマを飾るようにしていますとおっしゃっていました。

ちなみに、目標は右上におくのがいいんだそう。

上昇志向、目線は上に!というやつですね。

2)イメージする

目的を把握して、どう表したら伝わるのかを考えます。

そもそも「絵」と「図」って何が違うんでしょう?

「絵」は共感を生みます。

対話が盛り上がる、アイデアの活性化など、向かう先は拡散。

「図」は理解を促します。

物事を明らかにし、シンプルにし、構造を分かりやすくする。つまり向かう先は収束。

今までその違いを実際には理解していなかったけれど、こう言われると納得。

用途に合わせて使えるようになるとめちゃくちゃいいですよね!

 

そして、いよいよ実践!対話の可視化。

「聞きながら描き、確認しながらビジュアルにしていく」

これができてこそ、ビジネスにつながるスキルになるもの。

まずは1対1での話の可視化をしていきます。

例えば、チーム内でのヒアリング、ユーザーインタビュー、商談でお客様の要望を聞く、など。

 

ここで、押さえるべきポイントは3つ!

     

  1. ネガティブな意見も引き出せるように
  2.  

  3. キーワードを拾う。熱の入った箇所は強調
  4.  

  5. テーマ名(タイトル)と意見のメリハリをつける

見出しをはっきりさせ、目の動きを意識しながら、関連性・時系列がわかるように記号で整理する。

「分ける」と「つなげる」、そして「重みをつけ」ながら情報を整理していきます。

3)まとめる

聞きながら流れをまとめるフォーマットは大きく分けて3つあります。

     

  1. 問題解決型(TED形式のトークや一般的な話し合い)
  2.  

  3. 並列の意見出し(アイデアブレストや1テーマのディスカッション)
  4.  

  5. 予測ができない場合(自由な発言の場や、トークセッションなど)

ポイントは一字一句を全て描く必要はなく、絵や省略、駐車スペースをうまく活用していくこと。

聞き流してもペンを止めずに、よく出てくるワードを大切にすること。

わからない内容や単語があったときは、タイミングをみて当事者に確認すると、みんなの理解を深めることにもなって感謝されることがあるそう。

 

基本になるポイントは、こんな感じ。

     

  1. 困ったら人の顔 
  2.  

  3. キーワードを拾う 
  4.  

  5. 最初にイメージ、後からまとめ

プライベートから初めてみて、1対1の打ち合わせ、大人数の打ち合わせ、会議の記録と、ステップアップしていくと良いとおっしゃっていました。

なるほど。

そのうちに、自分の気持ちや自信もステップアップしていくんだろうな。

最初からうまく描ける人なんていないから。

でも、小さいころって、みんな描くのが大好きだったはず。

それは、評価がない世界で、ただただ表現することを楽しんでいたからじゃないかな。

大人になった今こそ、楽しんで表現できるって、すごいスキルになる気がしている。

考えていることをアウトプットして、まとめて、表現する

ちなみにこの日の最後のワークは、こんなテーマでした。

「今年の夏は、異常気象の影響で、毎日雨が降る見込みです。もし、あなたがビアガーデンを運営する側だとしたら、どんな風にしてお客さんをよびますか?」

まずは、「雨」の要素をみんなで分解して、ポジティブな側面、ネガティブな側面に分けていきます。

その後、個人ワークで、販促アイデアをまとめていくというもの。

普通なら、「雨」と言われたら、「外に出るのがおっくう」「濡れる」「洗濯できない」とか思いつくと思うのですが、だんだん、「家にいても罪悪感がない」「泣いていてもバレない」「じっくり落ち込める」など、「雨だからできること」に変わっていくのが面白い。

「雨をビールに変える機械が発明される」

「雨が降ったら駅までのタクシー代無料」

「可愛いレイングッズ貸し出し」

「透明なガラス張りの空間で雨を感じながら飲む」

などみんなのアイデアがどんどん出てきて、本気でビジネスにできそうなくらい。

分解するのも楽しいし、ネガティブをポジティブにするのも楽しい。

アイデアをまとめてプレゼンするのは難しいけど、みんな夢中になってやっていました(笑)

そして、面白いことがもう一つ。

この日は朝から、「1分で描きましょう」「20秒で考えてください」と言われ続けているので、プレゼンシートを作る15分がすごーーく長く感じるということ。

普段どれだけ時間に無頓着か、ということを改めて認識されられました。

大人になっても学ぶことは多いなー。

「生きる力」だけでなく「生き抜く力」をつけるために学ぶ

これは、小学生向けのお絵かき教室で、日高さんが伝えたこと。

すっごく素敵な内容だったので、要約して残したいと思います。

今は、コンビニに行けばたくさん食べ物もあるし、ネットを調べればさくっと欲しい情報が手に入ります。

もしかしたら、家から一歩も出なくても楽に暮らせる時代になってきているのかもしれません。

でも、それではただ「生きて」いるだけで、本当に自分のやりたいことや欲しいことや宝物に気がつかないで、ただただ時間を過ごすことになるのではないでしょうか?

この先、もしかしたら日本語が通じない状況になるかもしれないし、もしかしたらお金や国というものもなくなるかもしれない。

・・・そんな、自分が考えられないような状況に立ち向かわなければ生きていけない時がやってくるかもしれない。

そんな時には、その厳しい状況の中で、

「生き抜くためにはどうしたらいいだろう?」

「だったら、こうしたらいいんじゃない?」

と自分から考える力、周りにわかってもらう力が必要なのだと思います。

では、その力を身につけるためにはどうしたらいいのでしょう?

自分の目で見て、触って、聞こえる音に耳をすませて、そして感じたことを人にわかりやすく、しっかりと伝える。

そして、「知っている」だけで何もやらないのではなく、勇気を持って一歩を踏み出し、「今」に集中してどんどんやってみること、そして、失敗しても、また挑戦することが大切なのだと思うのです。

 

すでにもう一歩を踏み出した皆さん。

これからも、「生きる力」だけでなく「生き抜く力」をつけるために、学び続けていってください。

いつでも、伝える力は皆さんの中にあるのです。

たったの4時間で、人はこんなにもわくわくできるんだなー

さぁ、明日は何を描こうか。